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第36回市民フェア

〜「心に花と緑を」〜

 第36回目となる市民フェアが「心に花と緑を」のテーマのもと、会場を再び左京区岡崎のみやこめっせに移し盛大に開催された。
 衆議院議員・伊吹文明氏や京都市会議長・田中セツ子氏ら8名の来賓を迎え、毛利信二副市長は「市民のみなさまに花と緑を肌で感じていただけますよう、また、洗練された京の花文化をご堪能いただきたく存じます。花のみやこ・京都が潤いに満ちた街でありますよう努力してまいる所存です」と述べた。京都生花(株)・松尾社長らの手によるテープカット終了とともに、開場を待ちわびた多くの来場者たちが次々と入場した。

 会場では2日間に渡り、多彩な催しが開かれた。写真コンテスト、花鉢物・切花・盆栽類、山菜加工品を始めとするお買得品満載の販売コーナー、アレンジや押し花、さつきの教室。特設ステージではコンサートやお茶の入れ方教室、チアリーディングやデモンストレーション、そしてチャリティーオークションなど。

 京花協では青年部による大装飾や多数のアレンジの提供、切花販売や花と緑の相談コーナー、フラワーデモンストレーションやオークション参加を行い、フェアを大いに盛り上げた。中でも即売会では昨年に比べ、色合いの良い切花が好評で、組合員の威勢のいい掛声に集まったお客さんたちは1束300円の花束をいくつも買い求めていた。

 毎年このフェアを楽しみにしている常連客の方たちからは「単純な切花や鉢物の展示販売だけではなく、普段に見られないような花のアレンジ作品やデコレーションを見ることができるのがうれしい。でも、以前のようなナマの競技会がないのは残念。見ていて迫力があったし、実際に作り方を知ることができた。是非、再開をお願いします」とのご意見が聞かれた。

 フェア事務局がおかれた京都市産業観光局農林振興室・農業振興整備課からは全体として次のような総括が得られた。

 まず評価すべき点として、高い技術で製作された数多くの鉢物や苗物、装飾作品等が展示されていたこと。特に会場中央には6団体の大装飾が展示され、各団体の技術を結集した素晴らしい作品となっていた。また、両日先着3000名に花鉢物・苗物が当たるスピードくじが配付され、景品交換コーナーには開場と同時に大勢の人が殺到するほどの人気を示していた。
 しかし、晴天に恵まれたにもかかわらず、昨年度のみの会場・会期変更が影響したためか、あるいはフェアの内容がマンネリ化してきたためか、入場者数が17,500人という低い値に留まったことが反省点としてあげられている。組合としても、今後も市民に愛され続けるフェアの協賛者として次回の企画に期待したいところである。

なお、市民フェア花卉装飾競技会入賞者のご紹介は、こちらで。