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移転一周年を迎えて

 昨年6月、新市場に移転いたしまして、1年余が経過いたしました。京都生花創業以来40有余年の歴史の中で、このたびの移転は第3セクター参入、機械セリ採用に伴う新システムへの移行など、当社がかつて経験したことがない、大事業でありました。
 したがって、試行錯誤の連続でありまして、組合員の皆様はじめ多くの方には、いろいろとご迷惑、ご不便をおかけいたしましたが、皆様方のご協力のおかげをもちまして、大過なく今日を迎えられました。改めて厚くお礼申し上げます。
 1年を振り返りまして、強く感じましたのは、将来発展が約束されている当地に移転できたことが、飽和状態にあった前市場と比較して、お客様の利便性、当社の今後の営業拡大に大きく寄与するものと確信しております。
 新しく採用した機械セリ採用については、賛否両論がありますが、従来方式で常に指摘されておりました不公平、不平等感は完全に払拭され、当社が目指しております開かれた市場に向け、一歩前進したものと思っておりまして、一例として女性のセリ参加が、急激に増加したことで実証されております。
 IT時代の新しい販売方式でありますネット取引ですが、当初5店の出発から今日では190店がご利用されておりまして好評をいただいておりますが、急激な増加に対応が遅れ、不備な点も多く指摘されておりますので、システムの改善に向けなお一層の努力を重ね、お客様の利便性をはかる所存であります。
 花市場を取り巻く状況ですが、市場法が大幅に改正され、取引自由化、規制緩和が進められておりまして、生き残りをかけた競争が激化しており、将来予想として東西二局化の方向に進むのではないかと言われております。
 そんな中にあって、当社規模の卸売会社が生き残るためには、大規模市場との提携を視野に入れた営業展開も必要であり、そうしたことが結果的に、お客様の多面的なニーズにお応えできるものと思っております。
 当社といたしましては、常に全社員に徹底を図っております、スピードある対応、きめ細かいサービスを、より強力に進めて参る所存であります。
 京花協組合員さまには、今後ともなお一層のご支援を賜わりますよう、心よりお願い申し上げ、移転1年に当たりましてのご挨拶といたします。