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第27回全日本花卉装飾技術選抜選手権大会・持込作品コンテスト開催

審査総評

審査委員長 内藤昭和

 寒さが大変厳しい中、先日のコンペ及び持込作品に参加していただいた選手の皆様、大変お疲れ様でした。
 持込作品に関しては、いつもながら完成度の高い作品が多く見られました。中で一部の作品について枝物と花の組み合わせや器と花の組み合わせ、テーマとの整合性等に疑問が残りました。これからも持込作品で参加される皆様には今一度、完成した作品を前に、一歩引いて見直すという努力が必要かと思います。
 選手権の部では、今回はじめて完全サプライズという形でコンペが行われました。
 3つのカテゴリー、(1)色直しのブーケ (2)メインテーブルアレンジ (3)ウィンドーディスプレイに使用する花材も自らが仕分けをし、配分を考えて時間内に作品を作りあげるという方法です。花屋にとって一番大切で基本的なことです。
 カテゴリー(1)では、ブーケのバック処理に甘さがいくつか見られました。私達が最も気をつけなければいけない部分です。(2)では、デザイン的には見るべき作品がいくつかありましたが、やはりバック処理に甘さが見られました。プロである以上、絶対に忘れてはいけない部分です。(3)のウィンドーディスプレイについては、店頭で見せるため、デザイン性やインパクトが大切なことは当然ですが、春の草花等を使用する場合、花がどう変化するかということも念頭に入れてデザインをしてほしいと思います。
 全体を通しては、今後さらにプロとしてのプライドを持ち全国の花屋の憧れとなるよう日々精進を重ねてほしいと思います。