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第27回全日本花卉装飾技術選抜選手権大会・持込作品コンテスト開催

対昨年度比+6,000名の入場者数を記録


新組合員としてご紹介済みの宮崎さんは京都市長賞を受賞。おめでとう!

京花協の春の年中行事、第37回目の市民フェアが4/22(土)・23(日)の両日にわたり、岡崎・みやこメッセで盛大に開催された。
 昨年、17500名に留まった入場者数を増やすため、市民参加型のイベント企画や軽食コーナー「京の味見処」の設置、先着500名への花苗無料配布等、新しい企画を多数盛り込むと共に、例年の広報に加え、タクシーのリアウィンドウへのポスター掲示、京都新聞やKBSラジオでのPR増加、実行委員会構成団体へのチラシの事前配布など、力を入れた結果、23700名の入場者を数えるに至った。特に2日目の開場時にはすでに650名の来場希望者が列を成し、花苗が足りなくなる事態も発生した。

場内では花き業界の装飾技術を結集した大装飾の競演や、フラワーアレンジ・鉢花・切り花やおもと・盆栽・錦鯉等のコンクール発表、花卉生産物等の販売会、そしてアレンジや押し花、ガーデニングの講習会等、さまざまな催しが開かれ、緑豊かで華やぎのあるまちづくりを進める京都市と花き振興協会の真摯な姿勢が窺われた。


青年の部の大装飾

 今回も京花協では青年部による大装飾やアレンジコンテストへの参加、切り花販売や花と緑の相談会の実施、さらにデモンストレーションやオークション参加を行った。各支部に出品を依頼したコンテストでは、京都市長賞を獲得した宮崎篤さん(右京1支部・ブルーメガルデングランツ)をはじめ、新聞でもご紹介した新組合員さんの活躍が見らられ、何ともうれしい限りである。また、高橋さん(ウェスト支部・花苑アイチ)のデモンストレーションは作品はもちろんのこと、最後に明かされるトータルコンセプトとお客さんを巻き込むサプライズという巧みな構成が、見る側を見事に惹き付け、作品の抽選会では「(まんべんなく当選者が出るように)くじを下からよく混ぜてください!」と会場から声がかかるほど。例年、種類の豊富さと新鮮さが売りの販売会では「たくさんあって選べるのはやっぱり初日の朝一番。毎年の楽しみです。」という主婦の方をはじめ、多くの買物客があれこれとお気に入りの花束を求めていた。
 安らぎと潤いある京都を目指し、今や欠くことのできないイベントとして市民にすっかり定着したこのフェアであるが、さらなる「市民参加型イベント」への発展のため、企画・広報に工夫を加えていくそうだ。京花協に対しても「花のある暮らし」に関する情報の発信者として大きな期待が寄せられている。 

京都府知事賞

近畿農政局長賞

土居 岳良
(下京・M花幾商店)
中野記美夫
(東山・Mちきりやガーデン)

京都商工会議所会頭賞

京都市長賞

出雲 裕子
(中京・M花政)
宮崎 篤
(右京・ブルーメガルデングランツ)

京都新聞社賞

京都市農業振興協議会会長賞

松尾 真記子
(ウェスト・はるじょおん)
岩井 勝巳
(中京・岩井生花店)

京都市花卉振興協会会長賞

KBS京都賞

船橋 みどり
(下京・M花留)
木村 一久
(南・木村花店)
S日本生花商協会会長賞 自由花 渡邊 靖之(下京・M花留)
SNFD理事長賞 テーブルアレンジ 大橋 多恵子(伏見・P花和商店)
京都フラワーセンター理事長賞 自由花 上口 貴志(左京・M銀花園)
フラワー装飾技能検定
京都府協議会会長賞

テーブルアレンジ

勝山 洋一(右京・P花鶴)
SNFD京都府支部長賞 ギフトアレンジ 永山 義雄(下京・花亀)
京都府花き生産組合連合会会長賞 テーブルアレンジ 倉橋 里佳(中京・花だよ里)
京都生花M社長賞 自由花 永山 岳史(伏見・花正生花店)
M京都中央生花地方卸売市場社長賞 テーブルアレンジ 米田美佐江(南・米田花店
M大原総合花き市場社長賞 ギフトアレンジ 西田 祐子(左京・M井上花壇)
京都府園芸商組合理事長賞 ギフトアレンジ 大木 康史(中京・M花市商店)
Mノムラ社長賞 ギフトアレンジ 中山 瑞穂(左京・中山フローリスト)
松村工芸M社長賞 ギフトアレンジ 水谷 理恵子(南・花POT)
京都府花商協同組合理事長賞 テーブルアレンジ 小谷 祐輔(左京・P百花園)
京都府花商協同組合優秀賞 ギフトアレンジ 高橋 節子(中京・花安商店)
京都府花商協同組合優秀賞 ギフトアレンジ 北岡 和子(伏見・フローリストレオナ)
京都府花商協同組合優秀賞 ギフトアレンジ 清遠 純学(ウェスト・P永井生花)
京都府花商協同組合優秀賞 ギフトアレンジ 田畑 滋也(右京・フラワーコテージタバタ)
京都府花商協同組合優秀賞 ギフトアレンジ 中嶋 美左恵(中京・M花工房)
京都府花商協同組合優秀賞 テーブルアレンジ 大村久美子(東山・大華苑フラワーショップ)

審査総評 木下恵子

 8位までの入賞作品は、デザインの独創性に富み、技術の確かさについても優劣つけがたい出来であった。1位の作品は、囲まれた空間をモダンにまとめた単色使いながらも季節感が感じられた。 テーブルデザインでは全体を見回すと、テーマに沿った作品が入賞した。
 ギフトアレンジについては残念ながら、昨年よりレベルが下回った感がある。フローリストとしても仕事の中心となるギフトに力を入れて欲しい。
 毎年の恒例行事の審査を通じて、個々の出品者たちが、フローリストデザイナーとして成長してきていることを実感する。特にここ数年来は、日本趣味が世界のフラワーデザインに傾向性を与えている。日本の、しかも伝統ある京都のフローリストであるみなさんに、益々日本発のデザインを研究していただきたい。