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第27回全日本花卉装飾技術選抜選手権大会・持込作品コンテスト開催

 今回は、理念追求型の組合をご紹介したい。6月26日に第26期目の通常総会を「再生第1回目」として開催する、食農協働レストラン事業協同組合(以下、FARCA=ファルカ)だ。
 前身は安全食材の流通を目指して1981年に設立された南山レストラン事業協同組合。食の危機や不信感を世界的規模で明確にさせたBSEショックをへて、初期目的をさらに明確にした活動をするため、FARCAへと発展的解消を目指し、名称と役員の変更を行い、新たな加入者を迎えた。現在、旧南山グループ3社と新たに加盟した9社の飲食業者で構成され、今後は賛助会員も募る予定だそうだ。

事務局長の楠本貞愛さん
新たな組合を結成した理念について、事務局長の楠本貞愛さんは次のように語った。「食を金儲けの産業として数値的に解釈するのではなく、家族に食べさせたいものを農の立場から顧みた上で提供する飲食業者たちで集い、事業規模に囚われることなく情報交換し、互いに切磋琢磨する関係をつくりたいのです。」また、活動方針としては「加盟店側が一方的に理事会に依存するのではなく、文字通り3つの力を結集させて共に働く協働関係でありたいですね」とも。
 現在、計画されている事業は次の4つ。1.幅広い人材養成のための教育事業、2.会員間の情報交換事業、3.生産者と飲食業者の繋がりを高め、食材の品質向上のためのブランド化事業、4.生産者と消費者の架け橋となる農業との連携事業である。すでに各事業別の年間スケジュールも作られ、8月には生産者との食セミナーが、9月にはスタッフの親睦と情報交換を兼ねた合同合宿が予定されている。若いスタッフが常に目標をもって飲食業にとりくめるよう、次世代教育にも重心がおかれている。
 今だから言えることだが、BSEのおかげで食の安全性はもちろんのこと、農業の尊さが再確認され、二度と不安な食材を扱わない基盤づくりが業界に生まれたという。以降、楠本さんは以前にも増して全国各地を飛び回り、生産者との信頼関係を築き上げ、自身の目で安全を確認した食材を求めるようになったという。“ご馳走”とは本来、もてなしのために走り回ることを指す言葉だ。おいしさは勿論のこと、生産者と消費者、そして提供者と三方すべての安全・安心を求めて走り始めたFARCA。その活動とともに、食の安全化がより一層進むに違いない。

組織概要
名 称:食農協働レストラン事業協同組合
設 立:昭和56年4月25日
代表理事:岡山克己
所在地:京都市左京区下鴨北野々神町31
    TEL.075-711-7511
加盟店:12社 
URL. (仮)http://d.hatena.ne.jp/yakinikunanzan/