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第27回全日本花卉装飾技術選抜選手権大会・持込作品コンテスト開催

 6月22日(木)JA上伊那(長野県)をたずね、「てっぽう百合」「アルストロメリア」「トルコキキョウ」を中心に、見学させていただきました。見学地近くまで、職員の方が迎えに来て下さいました。その後、それぞれの産地まで移動しながら、懇切丁寧に説明していただきました。

 JA上伊那は、出荷額では米 (約180億) が最も多く、野菜(約25億)、果物(約15億)、花(約15億)といった状況だそうで、「花」に関しては今後、20億以上を目指しているとのことでした。また、花は関西を中心に、巾広く出荷しているとのことでした。

○てっぽう百合
 最初の見学は「新てっぽう百合」と呼ばれる品種で、ちょうど出荷前の状況を見ることができました。すぐ出荷できるもの、7月上旬に出せるもの、8月出荷予定のものが3枚の農地に栽培中で、育成のちがいや手間のかけ方など、大変参考になりました。百合に関しては、約30年の出荷実績があり、それなりのノウハウも蓄積できている様で、特に種の選び方や栽培方法に関しては、自信を持っておられる様に感じました。

○アルストロメリア
 終盤を迎えた商品ですが、最近建設されたハウスでの栽培を見学しました。
 アルストロメリアについては、約20年の出荷実績があり、オランダからの苗を仕入れて育てているとのことでした。見学時には「レベッカ」「オルガ」「エストラーザ」の3品種が栽培されていました。これからは、秋の最盛期に向けての準備になるわけですが、今年の冬は、大変気温が下がり、その為、電気代・灯油代が通常より大きな負担になったことや、ハウスの償却など、経済的な問題の話も聞くことができました。

○ トルコキキョウ
 トルコキキョウもハウス栽培を見学しました。「八重グリーン」「八重ホワイト」「八重イエロー」「パステルの試作品」の4品種が栽培されていました。水をたっぷり与える時期と抑える時期や、1列に植える本数を減らしてボリュームのある商品を育てるなど、その他、いい花を作る為のノウハウを聞くことができました。いずれにしましても、価値の高い商品を出荷するんだ!という意欲を感じました。

 3ケ所を見学したわけですが、それぞれの産地現場は、バスで約20分ほど移動時間がかかるほど、遠い距離にあり、その広さに感心していました。また、若い職員の方は、大変前向きに取り組んでおられるところを見ることができ、組合員一同、そういった生産現場に接することができ、大変有意義であったと思います。