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 「人類への愛」をテーマに開催された、この園芸博覧会のオープニングを飾るデモンストレーターとして日花協よりご推薦いただき、参加してまいりましたので京花協のみなさまにもご報告いたします。
 11月1日のオープニングを飾る日本代表のデモンストレーターとして、テーマを「お正月」とし、斬新なデザインの中に日本の伝統的な素材を活用して和の文化の良さをお伝えできれば、と考えました。
 日本からの植物持出しには特別な手続きが生じますので、ワイヤーベース4作品分と花器の「薄端」のみを持参し、花材の調達はすべて普及協会にお願いいたしました。
 当日は想像通りの暑さでしたが、日本のブースがある館内は冷房のお陰か沢山の見学者の姿がありました。
 12時半よりデモンストレーションを始めました。最初の作品はお正月の床の間を飾る、壁飾りです。ワイヤーベースを黒のパーテーションに固定し、水引きと松葉、バンリードと実もの、サンダーソニアなど沢山のガーランドを吊り下げ、作品に仕込んだ試験管にランを挿して完成です。ブースの枠組みが黒仕上げのため、作品もたいそう引き立ち、沢山の拍手を頂きました。
 2作目は根付きの竹の切り株を用いたディスプレイです。切り株を逆さまに使用する面白みのある発想が、見る人の意表をつきました。ベースには大王松を円形に敷き詰め、根っこの部分に花を挿し、和を表現しました。
 3・4作目はワイヤーベース使いのモダンな作品を仕上げ、5作目ではパラレルな花束をカラー・アマリリス・石化柳等の大きな花で結束し、ワイヤー製の3本の足でまとめました。
 最後は「薄端」を使ったアレンジメントです。伝統的な日本の花器にタイで作られた野菜とうめもどきのコラボレーションを演出しました。非常に沢山のギャラリーに取り囲まれながらのデモでしたが、最後の作品に相応しい日本のわび・さびが表現できたと自負しています。
 私の応援のために日本から駆け付けて下さった20名の皆様はもちろんの事、このような機会を与えて下さいました方々に感謝し、これからも何かお役に立てる機会があれば、協力していきたいと思います。最後になりましたが、ご協力下さいました普及協会の皆様に心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。