トップページ
コンテンツ
イメージ
 例えば、「組合に入っていても何のメリットもない」という意見をよく耳にしますが、私にとって腹を割って話すことができるのは、「花屋」という同じ釜の飯を食った仲間です。心が通じる、そんな仲間の集まりである組合は、大切な存在です。
 さて、本来組合とは、小さな個店が集まり、知恵を出し合い、我々の商環境を良くしていくところに存在意義があると思いますが、その点KICSは大変評価が高いと思います。元々はカードシステムの導入にあたり、京都の商店街や協同組合の参加を募り、大きな規模でスタートしたのが経緯ですが、これを各個店でカード会社ごとに契約したならば、大変な労力や時間、それに経費や決済の手数料が発生していたでしょう。
 その後、京都を全面に出したモール「きょうとウェルカム」が構築され、各個店がホームページを持ち、ネット通販をすることが可能になりました。今では京都に実店舗を持つ約400店舗のお店だけで構成された安心のインターネット通販サイトとして、月間で約400万ものアクセスがあります。ホームページによる受注件数は、花屋関係ではあまり多くないかもしれませんが、他の業界ではかなりの販売実績を持つお店もあります。売り上げの不振は、私たち花商自身がパソコンに不馴れであることや、更新を怠りがちであることが考えられますが、季節にあわせて商品掲載を変えたり、魅力のある商品を掲載するなど工夫をこらせば必ず注文がいただけるはずです。ページ作成ツールやマニュアル本も用意され、誰でも簡単に自分のページを作ったり、更新することができますし、わからないことがあればKICS事務局はもちろんのこと、、組合内の詳しい方にお尋ねすればいいのです。
 このモールに関しても、各個店が一から同じものを作成するとなれば膨大な費用と手間がかかり、とてもこの条件で扱うことはできません。また、KICSがきっかけでITに触れるようになった組合員も少なくはないはずです。協同組合で参画しているからこそ、低料金で出店できるわけです。モール内ではお客さまは自由な時間にお買物ができ、カードの決済も画面上で簡単に処理できます。ご注文があると自動配信メールが発注者と受注店舗の双方に送られます。このシステムに乗ること自体に大変意義があると言えます。実際、私もモールから受注しています。件数や金額はまだまだこれからですが、非常に便利なツールだと評価しています。
 みなさんにお馴染みの物流事業は、モール内の商品を低価格でお客さまにお届けできるよう、ヤマト運輸さま・佐川急便さまとKICSが一括契約しているものです。本来はカードシステムに参画し、キャットを設置している店舗を前提としていますが、われわれ京花協は特例としてこの物流のみ利用している組合員もいます。「これのみ」参加している、まさにこれこそメリットがある証しですね。通常では考えられない金額で利用できます。