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 6月13日(水)はくい農協(石川県羽咋市)を尋ねて、枝物を中心に見学させていただきました。羽咋市は石川県能登半島の西海岸沿いに位置して、能都半島の玄関として、また千里浜渚ドライブウエイなどで有名なところです。見学地近くまで、職員の方に迎えに来ていただき、その後、それぞれの産地まで移動しながら、懇切丁寧に説明していただきました。

モナルザの見学

 

今回お世話になったのは、JAはくい押水花木部会の皆様で、市場へは「能登 押水の花木」という表示の箱で出荷されています。昭和35年ごろ100戸あまりの農家で設立されたそうですが、現在では38戸と減っています。しかし、栽培の総面積はほぼ同じで、販売金額はここ数年伸びているとのことです。その要因として、それまで県内のみの出荷だったものを平成15年からは県外へも始めた為だそうです。約100種類ほどの生産物があるそうですが、今回、「ソケイ」「サンゴ水木」「黄金ヒバ」「利休草」「姫ヒマワリ」「ユーカリ」「入才ラン」「オクラレルカ」「フトイ」など多くの種類を見ることができました。
 主な栽培品目は「行季柳」「雲竜柳」「石化柳」「サンゴ水木」「入才ラン」「オクラレルカ」「サツマ杉」とのことで、特に「サンゴ水木」「入才ラン」「柳類」が売上の多くを占めているということでした。また、新しい試みとして「葉ぼたん」があり、ブーケタイプやスプレータイプで特に頭の小さな物にチャレンジしているとのことです。 また、年末になるとクリスマスや迎春で見かける加工枝(ペイントと呼ぶそうです)ですが、この出荷量は全国2位とのこと。全体的な取組みとして、他の産地と競争していく為には「量」か「質」、どちらかの追求になりますが、ここでは「質」を追い求めている、と部会長の野村さんは言っておられました。見学中、京花協の組合員からも多数質問が出ましたが、快く応えていただき、大変お世話になりました。
 今回の産地見学にご同行下さった京都生花の秋山氏は組合員が若いこと、出荷単位数を含め要望への対応が素早いこと、安定した出荷内容で品質がよい、選別が優れている…などのコメントを頂戴いたしました。
 いろいろな産地を見学していますが、枝物がメインのところは初めてでした。大変若い職員の方が、前向きに生産に取り組んでおられる様子を見ることができ、まだまだ伸びる…という印象をうけました。また、日ごろ見ることがない、生産現場を見学して、大変いい勉強になったことを付け加えておきます。今回の産地見学に際して、関係各位のご協力をいただきましたことに厚く御礼申し上げます。