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いま、青年部がおもしろい!-その2「華道」編

みんなで「ほんまもん」を楽しもう!

いけ花講習会〜生花編〜 
3月5日には前回大好評のいけ花講習会の第2弾、生花編が開催された。今回は青年部に限らず、親組合からの参加も含め計19名が受講。講師は引き続き藏重先生。颯爽としたピンクのスーツ姿での登壇に、お花のプロ、池坊短大教授、そして国際的なマダム・プロフェッサーなどなど、知性溢れる佇まいに思わず緊張と期待が高まる。
 前半は生花(しょうか)の説明を中心とした講義。個人の感性を中心にいける盛り花とは違い、生花にはたくさんの決まりごとがあることを学ぶ。花器を大地として見立て、水際は草木のいのちがぬきんでるその際として扱う。植物がもつ自然率や秩序、季節感を大切に、うぶな姿を花器と融合させながら一つの「よろしき面影」をいけこんでいく…、と書けば大層堅苦しいが、ざまなお花のエピソードを絡めて下さるお話し全体が藏重先生の「いけばな講座」だから、難しさに辟易したり、飽きてしまうことなど絶対にない。
 〜桃の主枝は横枝に栄養を送って自分は枯れる、感謝の枝と呼ばれています。
〜古事記の神話でも悪い力を封じたのは桃の実でした。実の形は命のはじまりを表し、木は霊力を宿すと言われていますね。
 〜桜は平安朝の頃から花見の花と言われています。
 〜野の桜の下に大きな花瓶を置いて、生きた桜を立花に見立てたバサラ大名こと佐々木道誉をご存知ですか?花屋さんなのですから、花に関する話の引き出しは多ければ多いほどいいですよ…

花屋としてあまりに知らないことばかり、そしてもっともっと知りたいことばかり。
 後半は実技。桃と菜の花、または桜と菖蒲の組合せのいずれかを三方を模した特別の花器「御玄緒(おげんちょ)」にいけてゆく。初めて生花をいける参加者も心配無用。先生はもちろん、スタッフの方が常に注意を配ってくださるからだ。タメの入れ方、枝の取り合わせ、美しいスカシの入れ方など…。
 そして最後は恒例の手ほどきタイム。みんながそれぞれの指導を分かち合う、とても楽しく勉強になるひとときだ。
 「仕入れのない日なら、会社全員で参加したかった」と錦・花つねの井上社長。この日の講座も大好評で、終わりを待たずに諏訪部長のもとには早くもアンコールの要請があった。結果、大変うれしいことにあと2回の追加講習が決定した。
 今年の青年部の着眼点は本当におもしろい。ご紹介した講座に参加できなかった方、新たに参加したい方、次の開催をお見逃しなく!