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 6月19日、神戸ハーバーランド デュオドームにおいて、フラワーマスターズジャパングランプリ2008が開催され、京花協青年部より選手として米田和央さんが、またスタッフとして諏訪青年部長、水谷理恵子さん、小山晶子さんが参加し、一般応募から(株)ちきりやガーデンの中野記美夫さんが競技に挑んだ。
 花束制作の予選、アレンジの準決勝選、サプライズ形式のパネル装飾の決勝選を経て、124名の参加者の頂点に立ったのは「パネルを1枚の『絵』にしようと思った」という中野さん。おととしに続き、二度目のファイナル進出で見事に栄冠を手にした。
 市民フェアでもお馴染みの高いデザイン力の秘訣をお尋ねすると、ディスプレイデザインを中心に各種の展覧会へと足を運び、常に何かを吸収しようと意識しているそうだ。「花を見るのはもちろん大切なことですが、視野が狭くならないように注意しています」という言葉に、幅広くアイデアを求め、感性を磨くアーチストとしての姿勢が窺える。
 一方の米田さんも目標としていた「予選通過」をクリアし、「次回は決勝進出!」と早くも静かにフロリスト魂を燃やしている。
 所属団体を問わず、フラワーデザインに興味のある人なら誰でも参加できる、とてもオープンなこのイベント。公共スペースでの開催に2〜300人のギャラリーが競技の流れを見守っていた。花材も特殊なものは使わず一般に店頭で求められるものばかりで揃えられ、一般ユーザーがさらに花に親しみを感じ、消費の拡大につながるようにとの素晴らしい想いが根本にあるという。
 青年部は次回もスタッフ・選手の両面での参加を計画している。「先輩スタッフのてきぱきとした指導のもとでの運営作業はとても楽しく、大きな勉強になります」と諏訪さん。
 一般のお客さまに花のよさをアピールできる機会をどんどん利用して、フロリストとしての感性を磨きながら、プロとしての花屋の質を高めていこう。