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第25回通常総会

 例年より涼しさを感じる24日、霊山観音講堂において京花協にとって最も大切な行事である第26期目の定期総会と51回目を数える花供養祭が開催されました。2時に始まった受付では、ひさびさに顔をあわせる皆さん方の笑顔がありました。
 依然としてきびしい経済状況は、花き業界にも暗い影を及ぼし続けていますが、藤田理事長は先般の市民フェアにおける各加盟店の協力に感謝の意を述べたあと、従来の事業を見直しながら、カーリース等、メリットや利益の出る活動に前向きに取り組む方針を伝えました。
 総組合員数168名中、90名の委任状を含む121名の出席により今総会も無事に成立。昨年に引き続き司会者は青年部の米田和央部長が、議長を永山岳史氏がつとめ、議事録署名人には田畑滋也・山田陽一の両氏が選ばれ、第1号から8号までの議案についてそれぞれ報告と検討が行われました。


●第1号議案
 平成23年度事業報告(吉村専務理事報告)
 昨年の事業の結果と今後の運営方針をともに報告、承認。昨年度の懸案事項、議案書への支部活動の掲載も対応済みでした。
●第2号議案
 平成23年度収支決算書承認の件及び監査報告(池田  氏報告)決算額141,279,895円。当期利益3541,177円。前期繰越金3181,275円。当期未処分利益672、452円。余剰金処分額170,000円。次期繰越金502,452円。監事山田陽一・内田寛治氏の監査により承認。
 特に山田氏の「監査の際、何ら問題のない美しい書類でした」のコメントが会場をさらに和やかなものにしました。当期の特徴として特別事業収入の拡大があげられますが、前期にはない花卉生産大会の装飾、オランダデザインのデモンストレーション、情報ネット事業・車両リース等が大きな収益を生み出しました。
 また、今年で終了予定のワリショーの有価証券を定期にまわし、返済に当てることも検討されており、実現すればさらに負担が軽減され、さらに利益の生まれやすい体質への変化が期待されます。
●第3号議案
 平成24年度賦課金の額及び徴収方法の決定の件(吉村専務理事報告)従来通りの金額で承認。定款16条の定めるところにより、毎年の議案として総会ではかられています。
●第4号議案
 平成24年度事業計画案(吉村専務理事報告)別記の通り承認。
●第5号議案
 平成24年度予算案承認の件(池田氏報告)前期決算額約1,427万円に対し、1,362万円として承認。
●第6号議案
 役員報酬決定の件(藤田理事長報告)現行通り、引き続き無報酬として承認。
●第7号議案
 組合借入金額最高限度額決定の件(藤田理事長報告)新たな借入の予定はありませんが、余裕を持った設定枠として一行あたり1,000万円で承認。
●第8号議案
 その他の件

※特にありませんでした。

以上、全議案は拍手で承認され、今総会も無事に終了いたしました。

感謝と祈り物故者慰霊法要・花塚供養祭

 総会後、本堂にて2名の方の物故者法要がしめやかに営まれました。導師による荘厳な読経の中、理事長を始めとする参列者がご遺族にかわり、香を手向けました。

 亡くなられたお二方のご冥福をあらためてお祈り申し上げます。

△青地司郎様/山科 花ふさ・東山
△お嫁様/花徳 河原商店・伏見

花塚 京花協にとって一番の心柱ともいえる花供養祭。新緑に恵まれ、うぐいすの美しいさえずりがこだまする境内を舞台に、今年も心を込めた供養祭がとり行われました。
 51回目をむかえることができたのは、萬花の生育と基礎を築いてくださった先人があってこそ。花の文化を後世に伝え、平和な時世を作ることこそが使命と、理事長が感謝を伝えました。そして祭文は愛知副理事長。「萬花の恵をうけ、生計をたてている私ども一同、心よりの供養と冥福を祈り、花き業界の1日も速やかな回復を願うとともに、業界の発展のために結託し、信念を固め、繁栄を誓います。」
 一人一人が菖蒲を手に、花と先人への感謝に頭を垂れ、祈りを捧げました。
 ご参列くださいました農林振興室の森脇課長のお話によれば、我が国の花卉消費量は切花・鉢物ともに減少傾向にあり、小売・卸・生産者を含め、業界全体が縮小傾向にあります。消費者の動向に目をやれば、半年に一度も花を買わない家庭は全体の2割、3回まででも半数もあり、その主な理由が手入れの大変さ・もしくはその方法自体がわからないことによるものです。言い換えれば、手入れ方法であったり、手入れ自体が簡単な花をアピールすることで需要を掘り起こす可能性があるということです。一方、こどもの頃から花に触れてもらう、花のある暮らしを身近なものにしてもらうための「花育」事業にも積極的に取り組む必要があるでしょう。
 先人が築いてくれた今日までの道のり。昔とは異なる経済状況の中、その継承は容易いものではないかもしれません。おそらく思いは加盟店共通のものでしょう。個人ではない、「組合」という団体力を生かし、皆で力と知恵を出しあって、ともにこの困難な時代を乗り越えて行きたいものです。

 ひとつの大きな節目を迎えた供養祭。若い世代の花屋さんたちにその心を伝え、当組合の大きな役目としてこれからも途断さぬことなく継承していきましょう。