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総会

初夏の過ごしやすい花曇りのもと、今年も総会ならびに物故者法要・花供養祭が営まれました。

会場の霊山観音には早くからたくさんの組合員がかけつけ、懇親会の席次表配りも兼ねた受付はとても賑やかです。観音堂横には今年初の試みとして、京都市花き振興ネットワーク主宰の「京の花文化展示会」も開催され、各支部から豪華なスタンド花が一堂にズラリ。居合わせた観光客の目を楽しませていました。

午後2時半、全組合員数162名中98名の委任状と30名強の出席者により総会は無事成立、諏訪青年部長の司会のもと永山岳史議長の進行により、全8議案が審議されました。 愛知長晴理事長は「全組合員の協力のおかげで充実した組合活動がかなった」と感謝の言葉をのべ「これからもメリットを実現し、今回初めて公開行事となった花供養祭や開かれた組合活動を通じ、新組合員の獲得に努めていきたい」と力強く総会の開会を告げました。多くの出席者から有意義な意見を広く求めるオープンマインドな総会となりました。

いくつかの質疑応答を経て、全議案は無事に承認されました。 特に最後の8号議案・その他の件では組合員カードの身近な利用を求める意見やセンターの駐車場と自販機の料金に関する要望、議案書に名簿を掲載すればどうかなどの提案、カーリース料金の消費税増税にともなう値上げに関する疑問や懇親会のあり方についてなど、幅広い観点から率直な意見交換の場がもうけられ、いずれも理事長より理事会で検討する等、真摯で具体的な回答があり、大変中身の濃い1時間でした。中には組合員の減少と新規会員の獲得に関して社交ダンスやテニス等、公営の施設を上手に利用して遊びの要素をとりいれてみてはという新鮮な意見も出されました。特に会員カードの利用法の拡大や駐車場料金の問題、カーリース業者との折衝には、「団体」としての大きな力に期待が寄せられます。

愛知理事長は今後もわかりやすい、目に見えるメリットの追求と会員間の親睦、そして新規会員の獲得を中心とした組合運営に全力で取り組む意向です。みなさまのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

京都新聞社とKBS京都の2社が取材に訪れる中、本堂で物故者法要が営まれました。本年は上北支部より級ヤ九 ご母堂・吉田明子さま マツナガ生花店 ご尊父・松永圭司さま 居W花園 ご尊父・谷奥恒教さま、下京支部の花幾 ご尊父・藤松久一さま、伏見支部 木下生花店 ご子息・木下卓哉さま 以上5名のみなさまのご冥福をお祈りしました。

引き続きいよいよ公開行事となった花塚供養祭が始まりました。最初に理事長より挨拶を兼ねて花塚の来歴の説明があり、昭和38年に入魂されたこと、建立にあたり組合員に60万の寄付を呼びかけたところ、150万もの浄財が寄せられたこと、花塚本体は紀州産の花崗岩である紀州岩であり、揮毫は当時の清水寺貫主・大西良慶氏米寿の折りのものであることなど、みな初めて聞く貴重なお話に真剣な表情で耳を傾けていました。

川瀬副理事長による祭文朗読ののち、改めて花への感謝を胸に刻んだ約150名もの参加者たちは青紫色のしょうぶの花を手に1段づつ階段をのぼり、こころを込めて祭壇にお供えしました。

祭典終了後、市場のスクリーンを見て参加したという女性デザイナーたちがスマホを手に、美しく飾られた花塚を写真に収めていました。「初めてきました。花塚はもう、大きくて立派できれいで、本当に感動しました!」と興奮した様子に、改めて花塚が担う意味と荘厳さを知らされました。花塚そのものはもちろん、供養祭は京都府花商協同組合が世に誇る大切な財産です。この美しい行事が途絶えることのないよう、後世に引き継ぐ大きな役目を私たちは担っているのです。