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いよいよ年の瀬、慌ただしい気分とともに新たな年の訪れを感じる時期になりました。京花協の迎春準備、おなじみの「若松の生花講習会」が開催されました。
 華道本能寺・松本先生の講習を受けようとこの日集まった参加者はなんと過去最多の38名!生花を初めて学ぶひと、毎回参加して腕を磨きたい方、その年代もさまざまですが、みなさん松本先生のわかりやすく丁寧な指導とお花に関する楽しいお話を求める気持ちでいっぱいです。
 今年最終の講習会とあって、愛知理事長自らが開催の挨拶に立たれました。学ぶ楽しさと大切さ、先生の講習の素晴らしさを伝えつつ、非組合員さん向けに組合加入のメリットもしっかりアピールされていました。
 3時間近くに及ぶレッスンは、初心者もすぐ親しめるように生花ならではの「ため」「格先」「腰」などの言葉の説明に始まり、前半では花屋にとって生花の善し悪しを決める最大のネックである「また木」のかけかたに充分な時間をかけ、後半ではそれぞれの役の枝の見分け方やいけ方などを具体的に教えていただきました。マンツーマンの指導にこの日は松本先生のお父様の博康先生も強力な助っ人として来てくださり、ユーモアを交えつつ、生け手のいいところを見つけては不慣れな参加者の腕を伸ばしてくださいました。
 また、商品として扱う場合には時間のあるときに水引をかける手前の状態まで量産しておく方法や、小さく作ってカウンター上の飾りに応用するアイデアなど、商いの上でも大切なポイントを教えていただきました。
 この時期・この花材の講習会ですが、練習ができるのも年1回のこの時しかありません。年の瀬に改めて基本を学び、新たな1年もきちんと花に向き合いたいと思うひとときでした。