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長く市民に親しまれ、京花協の恒例行事でもあった「花と緑の市民フェア」。毎年2割の大幅な予算のカット、来場者数の減少、参加団体の意欲減退などを大きな理由として、今年度より廃止の気配が濃厚となってきました。

市の誘導方針として、もっと効果的な振興施策への転換や事業への取り組みを行うべきであり、花き振興策としての事業転換をする時期にきている旨、指摘がありました。

継続するには不足分を補うだけの協賛金や主要団体からの財源の確保、新たなスポンサー企業の発掘、予算規模に見合う展示場の確保や規模自体の縮小が求められることは必至で、いずれもこの景況では見通しが困難とされています。

 廃止にあたり、花き産業と文化継承発展のために新たな事業を実施する案が検討されています。

 具体的には、「京の花暦」=花文化の復活のテーマのもとに京都市らしい文化と慣習を広く市民のみなさんに伝え、ゼスト御池等、一般・観光客の方の間近で花装飾を行い観光都市京都としての魅力を演出し、「京の花絵巻」など市場でのトレードフェアを市民公開型事業に転換する等、いずれもエンドユーザー目線に近い内容です。誘客施設との協力・連携を視野に、消費トレンドに柔軟に対応し花き産業の活性化を図る狙いがあります。

28年度は新しい振興策の構築のために、2〜3の事業の試験的実施が行われる見込みです。長年慣れ親しんだフェアがなくなるのは残念ですが、新しい花き振興策の成功に向け、業界一丸となって取り組みたいものです。