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総会

 午後から雨の天気予報に、傘を片手に足を運んだ組合員の期待?に反するかのごとく、晴天に恵まれた霊山観音。多くの加盟店が一同に会する年に一度の一日、境内のあちらこちらで再会を喜ぶ楽しい談笑の花が咲いていました。

例年より一週間遅く、いつもより30分繰り上げての5月26日午後2時に開会が宣言されました。全組合員数150名中出席者35名、委任状70名により今総会も無事成立。司会には昨年と同様に小谷祐輔青年部長が、議長には同じく永山岳史氏が就任、議事録署名人として南支部の安田氏と伏見支部より諏訪氏が任命され、全8議案の審議が始まりました。

 冒頭、愛知理事長は、全会員の日頃の組合活動への理解と協力に感謝の意を述べるとともに、今年から廃止となった市民フェアにかわる企画がすでに計画中であること、またそれらのイベントに対しても引き続き協力を求ました。

1号から7号議案まで、それぞれの担当理事より丁寧な読み上げがあり、全て承認されました。1号議案においては「中京支部総会」の表記を「中京支部臨時総会」への訂正の指摘を経て承認。また、2号議案では会計監査の内藤氏より特に流動資産が5倍に増加するほど全く問題のない健全な経営であると嬉しい説明があり、あとは組合員の増加を望む由が伝えられました。7号議案では借り入れ予定はなく、あくまで限度額設定の話として補足説明があり、その後承認。 8号議案では昨年の総会で課題となっていた支部問題について議論が行われました。最終的にはアンケートで得られた意見を参考に、支部制度以外のさまざまな問題を含めて討議し、次回の総会の場において決定することとなりました。主な意見は次の通りです。

昨年の総会の場での提議で唐突な印象を受けた。支部廃止かどうかをめぐり、一年間支部は混乱した。支部を廃止した場合のシミュレーション等、提議に至るまでの準備や実施する場合のタイムテーブルが不鮮明に感じられる。議題に載せる前に理事会内でもっと議論しておくべきではないか。

  • 新制度に移行する/しないによって来年度の支部長選出にも影響がでる。今後の流れが見えづらいので対応もしづらい。
  • アンケートの回答者数67名中の支部廃止賛成30名は意見として無視できないのでは?
  • ひとつの議案として扱うべきで、「その他」扱いすべき問題ではないように思う。
  • 今、組合が問題にすべきは1、計画性のある具体的な拡張 (加盟店数の増加)2、花屋の勉強会の開催の二点であり、先人が築いてくれた団体を大切にしてほしい。

 最後に、井上相談役より貴重な発言がありました。「連合会を母体として結成された当組合も30年を重ね、当初の加盟店もおおよそ半減している。アンケートの回答が全体の三分の一しか集まっていないことがまず問題で、回答が出されていない声なき声を大切にしなければならない。600万の予算を持つ市民フェアが消滅したのは京都の花業界にとって大きな痛手であり、花の需要が減っていることを知らねばならない。組合側が消費者によりそう姿勢を見せ、市場・生産者・行政と手を取り合い、業界全体を盛り上げるという目標を明確にする必要がある。全体利益を見通す大儀をもった改革を行おう」。

今後の方針については別項目で述べた通りです。いかなる場合においても加盟店のため、という方針にかわりはありません。慎重に協議を進める意向です。引き続きみなさまのご協力とご理解をお願い申しあげます。
 

総会終了後、引き続き本堂で物故者法要が営まれました。しめやかな読経の中、本年はウェスト支部・花の大ツキ 大槻敏夫さま、右京支部・フラワーコテージタバタ 田畑昭三さま、左京支部・百花園 小谷敏彦さま、エムアンドエフ小山  小山信一さま、東山支部・ちきりやガーデン 吉野 祐さま、中京支部・柳本生花店 柳本三郎さまのご冥福をお祈りし、香を手向けました。本堂の内外でたくさんの組合員が手を合わせ、花仲間を偲びました。

 京花協にとって最も重要な行事のひとつである花塚供養祭では、多くの参列者が集う中愛知理事長が花塚の歴史や由来を述べ、組合の歴史を刻んだ先達に思いを馳せました。
 川瀬副理事長による祭文朗読ののち、改めて花への感謝を胸に刻んだ多くの参列者は青紫色のしょうぶの花を手に石段をのぼり、日頃の感謝を込めて花塚に向かいました。新たな一年を迎えた京花協。進歩を目指して着実に足を進めようとしています。