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京花協の年中行事で夏の風物詩でもあるひおうぎの生花講習会が祇園祭に先立ち7月4日に行われました。数えること第34回目の「儲ける講習会」、17年続く講座に、担当の深萱副理事長も感慨深い様子です。

 

年に1度の貴重な学びを求めて松本先生のもとに19名の参加者が集いました。今回が初めての方もあり、続ける価値を感じます。

 

前半は旧暦と新暦、祇園祭とひおうぎの関係やひおうぎが持つとされる魔除けの由来など、興味深い講義を中心に進められ、受講者たちは熱心にメモをとり、先生の話に耳を傾けていました。

 

後半の実技ではテキストと照らし合わせながらの生け込みです。与えられた5本のひおうぎをそれぞれふさわしい役に選び、向きや高さを考えながら形作っていきます。洋花にはない体・用・留などの枝の役割、葉の表裏、陰陽思想など、実際に扱ってみなければ知ることができない内容ばかりです。

 

教室内をまわり、気づいた点をこまかく丁寧に指導してくださる松本先生との共同作業で、今年も全員、美しい生花を完成させることができました。

 

講習会では京都府・宮津産のひおうぎを使用しています。講習会の継続はいけばなの文化と産地を守ることにも繋がっています。一人でも多くの方のご参加をお待ちしています。